2011年2月20日日曜日

第13回 ~瓦のっけます!!~

 今日は瓦葺のご案内をさせていただきます。

「洋瓦」です。
波のうったやわらかい屋根にしたく、洋瓦を選びました。
色はオレンジ色とピンク色の混ぜ葺です。



瓦はけっこう重いので、屋根に上げる専用の電動はしごを使って瓦を上げていきます。

 瓦の下にある横長の木材が「瓦桟」です。

瓦を一枚一枚固定していくのに重要な木材です。
色が変わって見えるのは防腐処理がされているからです。

下準備として均等に並べていきます
では、さっそく瓦を端から並べていきます。

一枚一枚割れぬよう丁寧に並べて固定していきます。

障害物のあるところなどは

瓦を専用の機械で割ったり

カットしたりして重ねていきます。

屋根面の瓦が並び終わると今度は、棟の仕上に入ります。

 棟は屋根が2層になっている間を通ってきた熱い空気を外に逃がす為の穴が開けられます。
写真の縦長の切れ目が換気の穴になります。
現場でよーく見てみると暑い日のアスファルトの道路のようなモヤモヤが出ていました。

このダンボールの目のような材料で

棟から出た熱を外に逃がし、

かつ雨水をしのぎます。


このように穴を塞ぎますが

白い紙を熱が通って、左右に熱が逃げるようになってます。

熱を逃がすシートを貼り終えたら、
のこりの瓦をのせていきます。


最後に棟部分の瓦をのせていきます。

棟がのせ終わりましたら、瓦工事の完成です!!


南面です。

びみょーに色が違うのが、
ピンク瓦とオレンジ瓦の組み合わせです。

光の加減で一色にも二色にも見えます。






こうして屋根が仕上がりましたが、
サンプルでみたイメージと実際仕上がるのと、若干違うように見えました。
よく小さいサンプルで色を選ぶ際は、「明るいものは、より明るく」「暗いものは、より暗く」見えるといいますが、ほんとにその通りですね!

思っていた以上に明るくなったと思います。

2011年2月13日日曜日

第12回 ~あったかい秘密を取付ます!!~

さっそくですが!
 
ブログの見出しに"秘密"って書いてあると気になりますよね!?
 
秘密といったのは・・・外張断熱は工事中でも外から見れば工事風景が見れますが、ここからの工事は実際工事中のときで、しかも!室内の壁が貼られる前でないと見れない工事風景なんです!
 
"あったかい秘密"
さっそく、ご案内いたします。
 さっそくの写真ですが

「外張断熱なのに室内の天井に断熱材が張ってある~!!」

って思われるかもしれません。
これは断熱目的ではなくて、2階の音が1階に響かないようにする為に吸音目的で貼ってある断熱材です。

注目してほしいのは、断熱材よりも"ダクト配管"の方です!!

このようなダクト配管を各部屋に張りめぐらせます。

 2階のダクト配管です。
配管は途中、枝分かれをしながら部屋の隅々までのびています。


この機械が配管を張りめぐらせた本体"全館冷暖房気調システム"です!!
取り付けてあるのは、普段はあまり出入りのしない小屋裏にボルトでしっかり吊って固定してあります。

”この機械が、IKホームの心臓といっても過言ではありません!!”

その役割は、外張断熱でお家をしっかり囲ったうえで、その室内全てに「換気を行いながら同時に暖かい空気を送ってくれる機械です!!」

しかし、暖かい空気だけではありません。暑い夏になれば、ひんやりした涼しい空気を送ってくれる言わばエアコンのような機械です!!

この機械一台で40坪くらいのお家だと充分快適な温度にしてくれます。これが"秘密"でした!!


全館冷暖房換気システムの配管は全部で2ヶ所です。
《新鮮な空気を取り込むダクト》
《部屋のよごれた空気を排出するダクト》

しか外には出しません。
しかも熱交換機能も付いているので、お家で温まった空気をそのまま外には出さずに、冷たい空気を取り込む際に【熱交換】をしてちょっとあたたまった新鮮な空気をお家に取り入れます。

※まさにエコですね!


ダクト配管と同時期に電気屋さんに電気配線も行ってもらいます。




※ここで一つ外張断熱のいいところですが・・・
電気屋さんの後ろの壁が外壁面になるのですが、外張断熱の為、断熱材が柱の間に入っていませんよね。本来外側の壁にコンセントなどを設けるときは、柱の間に入っている断熱材を避けながら、コンセントを設置するのですが、そこが断熱材がかたよって隙間になりやすい箇所なんです。断熱材のかたよりは結露の原因にもなりかねませんので、そんな点も外張りなら一切心配いりません。

電気屋さんも作業しやすい環境なのです。
 

電気屋さんが配線を終えると、大工さんの作業開始です。


全館冷暖房システムの配管や電気配線を固定しながら、天井と壁の下地を組んでいきます。

下地が組み終わると石膏ボードを張っていきます。

天井に穴が3つ開いているのは全館冷暖房換気システムから暖かい風が出てくる穴です。
室内のクロスが貼り終わった後に、グリル(カバー)を穴につけます。

以上が"秘密"といいましたシステムの取付風景です。

実は私。全館冷暖房システムと聞くと・・・「全部屋を暖めるなんてもったいない!!」と最初は思っていました。

しかし最近は会社の良い影響もあって『せっかくの新築なのに全部屋を使わないで一つの部屋に閉じこもるなんてもったいない!!』と考えるようになってきました。
暖かい家で、尚且つその暖かさが、家全体エアコン一台分の光熱費で賄えるとしたら、どう生活されますか!?
きっと「大きい吹抜け」や、「大きい家族が集まる場所リビングダイニングキッチン」、そして「リビング階段」と寒さを気にしないで大きな空間をプランする事が可能になります!!

広々したお家づくりに絶対オススメしたいとあらためて感じた、男29歳でした。

 

2011年2月12日土曜日

第11回 ~中間検査です~

 外回りが落ち着きましたので、さっそく中の工事をスタートします。

向こうに見えるのが設備屋さんです。
青い配管が"水"、赤い配管が"湯"と分かりやすく配管をしています。




ちなみにプランの段階で水廻りの主婦動線を考えましたので、水廻りがまとまっていて設備屋さんも配管がスムーズで作業がしやすそうでした。

※シンプルが一番壊れにくいのと、
リフォームをするときなど作業がしやすくなりますね!!


 設備屋さんの配管が終わると、大工さんは床板を張り始め、金物の確認を一緒にしてもらいました。

そうです・・そろそろ中間検査の検査員が現場に来るのです!!
 筋交い・金物ともに構造計算通りしっかり固定したので、これで検査もバッチリだと思います!!

ドキドキドキドキ・・・


 結果・・・・


あっさりO.K.が出ました!!
経験豊富な大工さん!!のおかげです!!
 
m(_ _)mありがとうございました。
 検査が終わるとフローリングがちょうど現場に入ってきました...。
スゴイ量ですが...  ;。
写真には見えませんが、下でフローリングを持ち上げているのは"男29歳"です...><;

検査が終わってそのまま帰ることは出来ませんでした...。
 
(フローリングを2階にあげて気づきましたが、これもまたスゴイ大変なんですね...。こんな大変な作業が積み重なってお家ができるんだなぁーとまた感じてしまいました。) 


 フローリングは一枚づつボンドと釘でしっかり固定されていました。

 床が貼りおわりました。

ここに傷が付かない様、養生板とロールのダンボールを2重にしてお家が完成するまでフローリングを保護します。



 フローリングが終わりますと床の高さが決まりますので、そこに合わせてユニットバス屋さんの出番です。

狭い空間での作業ですが、2人息を合わせて一日でユニットバスを組み立てていきました!!
 
 
 
 
ユニットバス屋さん!!ありがとうございました!!


お風呂工事も終わったころ、大工さんは建具を取付していました。

ここまでくると、プラン中に自分で選んだ色のものが少しずつ出来てくるので、現場に来るのが非常に楽しみになってきます!!
 
 
 
 
 
 
 
 
楽しみとはいいつつも・・・はたして自分の選んだ建具そして、フローリングがクロスに合うのか?!今から正直ちょっと心配です。
心配しながらでも、随時 日記は続けますので皆様完成まで宜しくお願いいたします。m(_ _)m



2011年2月1日火曜日

第10回 ~外張断熱の壁つくります!~


今回は前回に引き続き、
とっても重要な「外張断熱の壁」の施工をご案内させていただきます!!



さっそくですが、左の写真が壁用の外張断熱材スタイロフォームです。
前回ご案内させていただいた屋根の材料にはアルミハクが貼ってありましたが、今回は壁なので通常のスタイロフォームです。





「ではさっそく貼りましょう!!」

っとその前に!

柱の外側へ建物を面で支える
「ハイベスト(耐力面材)」を貼っていきます。

建物の内部間仕切り壁は構造計算をして筋交いを入れていきますが、外回りは筋交いよりもっと強い面で支えるハイベストを貼っていきます。



隙間なくビッチリと耐力面材ハイベストでお家を包んでいきます!!

(IKホームのマークも入っています(>。<))





基礎との隙間もなく、

さらにコーキングを打って隙間を無くしていきます。


耐力壁が貼り終わったら、窓の取り付けです。
ちなみに、IKホームは
オール樹脂サッシ+ペアガラスが標準です!!
値段は正直言いますとアルミサッシよりかなり高くなりますが、魔法瓶のような暖かい家づくりにはサッシも妥協してはいけません!!



※何故ならば、せっかくの暖かい家も窓がアルミや一枚ガラスではお家の暖かい熱がすぐ冷めてしまうからです。



窓の取付けが終わるとやっと外張断熱の出番です!!
耐力面材ハイベストで包んだ上にスタイロフォーム厚み5cmでさらにお家を包んでいきます!!
建物の凸凹も隙間なくビッチリ貼り合わせていきます。


左は屋根のところを下から見上げた写真です。

屋根の下の断熱材がちょっとはみ出していますが、そこに壁の断熱材を下から突き上げてビッタリくっ付けています。
これで、基礎の断熱材から壁の断熱材そして屋根の断熱材 全てがくっついた瞬間です!!
でもまだ完璧ではありません!!

隙間なく、大工さんに断熱材を貼ってもらいましたが、さらに継ぎ目のところに粘着力の強い専用テープで継ぎ目を無くすように全ての継ぎ目にテープを貼っていきます!!
(大工さん!!寒いなか素手での作業ありがとうございました。) 
テープも貼り終えると、外壁材(サイディング)を貼る下地づくりです。

写真のように断熱材の上に板を張っていきまして、ここに後ほど外壁材が張られていきます! 
この下地(木の板)は外壁材を張る為ともう一つ役目があります。

それは換気です。

屋根工事でもご案内しましたが、外の熱を断熱材が反射するのでその熱を壁の中を通して外に逃がすのに、この板と板の間を通って屋根まで行きます。




そして屋根まで行きますと、屋根の熱と一緒に棟(屋根の一番高いところ)から外へ熱が逃げていきます。
(実際に棟のところをよ~く見てみると、この寒い冬でも蜃気楼のように棟からモワモワと熱が出ているのが見えました。)


以上で断熱工事は完了になります。
ここまでくると、人によって感じ方はさまざまかもしれませんが、建築中の現場なのに中はほんのり暖かい気がしました。
なんとなく、大工さんや働いている職人さん達の熱が、お家に残っているような感じで、ほんのりとしていました。!!(~。~)!!